外壁塗装で迷う「艶あり・艶消し」徹底解説!

1. 外壁塗装の「艶あり・艶消し」の選び方


外壁塗装には、「艶あり・艶消し」と、塗料によってツヤの度合いを選ぶことができます。

これらは見た目の他にも、それぞれの特徴、メリット・デメリットがあり、どちらを選ぶべきか迷われる方も多いでしょう。

この記事では、外壁塗装のツヤあり・ツヤなしの詳細と選び方のポイントについて解説していきます。



1-1.艶ありと艶消しの特徴比較


「ツヤあり」「ツヤ消し」の塗装には、「見た目」「メンテナンス性」「耐久性」といった、それぞれ特徴があります。

これらは、「ツヤあり」「ツヤ消し」を選ぶ際の、たいせつなポイントとなってきます。

それぞれの特徴の詳細を比較してみていきましょう。



1-2.艶の種類と耐久性の関係



外壁塗装のツヤの種類と耐久性について、より詳しく解説します。



◆ツヤの種類と特徴


外壁塗装のツヤには、大きく分けて5つの種類があります。


艶あり: 光沢が強く、高級感があります。耐久性が高く、汚れが付きにくいため、美観を長く保ちたい方にオススメです。


7分艶: 艶ありと艶消しの間くらいの光沢です。艶ありの耐久性と艶消しの落ち着いた雰囲気を兼ね備えています。


5分艶: 艶がやや抑えられ、落ち着いた印象を与えます。


3分艶: 艶が少なく、マットな仕上がりになります。


艶消し: 光沢がほとんどなく、落ち着いた印象を与えます。



◆ツヤと耐久性の関係


一般的に、艶がある方が耐久性が高いと言われています。


塗膜の密度: 艶がある塗料は、塗膜が緻密で硬いため、外部からの衝撃や紫外線に強く、耐久性が高い傾向にあります。


汚れの付きにくさ: 艶がある表面は滑らかで、汚れが付きにくいため、塗膜の劣化を遅らせることができます。


撥水性: 艶がある塗料は、撥水性が高いため、雨水が浸透しにくく、塗膜の寿命を延ばす効果があります。


しかし、近年では、艶消しでも高耐久性の塗料も開発されています。

これらの塗料は、特殊な樹脂を使用することで、艶消しの風合いを保ちながら、耐久性を高めています。



1-3.艶の効果:光沢感と汚れ防止


外壁塗装における「艶あり」と「艶消し」の光沢感と汚れ防止の観点から、それぞれの特徴をみてみましょう。



◆艶あり塗装の効果



・光沢感


高い光沢感があり、建物全体が輝いて見えます。これにより、洗練された美しい外観を保つことができます。


・汚れ防止


表面が滑らかであるため、汚れが付きにくく、雨や風で自然に汚れが流されやすいです。結果として、塗装面を長期間清潔に保つことができます。



◆・艶消し塗装の効果



・光沢感


光沢感が少なく、自然で落ち着いた外観を実現します。これにより、高級感や上品さを演出できます。


・汚れ防止


汚れは付きにくいですが、表面がざらついているため、汚れが一度付くと目立ちにくい特徴があります。

ただし、汚れが落ちにくくなることもあるため、定期的なメンテナンスが必要です。



2.外壁塗装を成功させるためのポイント





外壁塗装は、塗料選びの工程や、メーカーの違いなど、選択すべきポイントも多くあります。

外壁塗装を成功させるためのポイントを押さえておきましょう。



2-1.塗料選び:メーカーの違い


塗料メーカーは、それぞれ独自の技術や特徴を持っています。

大手塗料メーカー、専門塗料メーカーなどを比較しながらみてみましょう。


◆大手塗料メーカー: 日本ペイント、関西ペイントなど。高品質な塗料を多数展開しており、耐久性や機能性に優れています。


◆専門塗料メーカー: 外壁塗装に特化した塗料を開発しているメーカー。特殊な機能を持つ塗料や、環境に配慮した塗料などを提供しています。



◆メーカーを選ぶ際のポイント


塗料の種類: シリコン塗料、フッ素塗料など、さまざまな種類の塗料があります。それぞれの塗料の特性を比較検討しましょう。



耐久性: 塗料の耐久性は、建物の寿命に直結するため、重要な要素です。


価格: 塗料の種類やメーカーによって、価格が大きく異なります。


保証期間: 塗料の保証期間を確認しましょう。


環境への配慮: 環境に配慮した塗料を選ぶことも可能です。



2-2.施工業者による艶調整方法


外壁塗装の艶調整は、塗料に艶調整剤を混ぜることで行われます。

しかし、その方法は業者によって多少異なる場合があります。

ここでは、一般的な艶調整方法と、業者によって異なる可能性のある点について解説します。



◆一般的な艶調整方法


ベースとなる塗料の準備: 艶調整を行うベースとなる塗料を準備します。通常は、艶ありの塗料が使用されます。


艶調整剤の添加: ベースとなる塗料に、艶調整剤を必要な量混ぜます。艶調整剤の量は、希望する艶の度合いによって調整されます。


混合: 塗料と艶調整剤をしっかりと混ぜ合わせます。この際、ムラなく混ざるように、専用のミキサーなどを使用する場合もあります。


塗装: 混合した塗料を、外壁に塗装します。



◆業者によって異なる可能性のある点


使用する艶調整剤: 艶調整剤には、さまざまな種類があり、メーカーや成分が異なります。業者によって、得意とする艶調整剤や、品質にこだわって使用する艶調整剤が異なる場合があります。


混合の仕方: 塗料と艶調整剤の混合方法も、業者によって異なります。手作業で混ぜる場合もあれば、機械を使用して混ぜる場合もあります。


塗装方法: 艶調整した塗料の塗装方法も、業者によって異なります。ローラー塗装、刷毛塗装、スプレー塗装など、さまざまな塗装方法があります。


艶の確認: 艶の調整具合は、塗料を少量塗って確認することが一般的ですが、確認の方法も業者によって異なります。



◆艶調整の注意点


ムラのない混合: 塗料と艶調整剤がムラなく混ざらないと、塗装面に艶ムラが発生する可能性があります。


環境の影響: 気温や湿度など、施工環境によって艶の仕上がり具合が変わる場合があります。


経験と技術: 艶調整は、経験と技術が必要な作業です。信頼できる業者に依頼することが重要です。



2-3.好みや家のイメージに合わせた色選び




外壁塗装の色選びは、家の顔を決めます。

単に色を選ぶだけでなく、ご自身の好み、家のイメージ、周囲の環境など、様々な要素を複合的に考えることがたいせつです。

そこで、色選びのポイントをわかりやすくみてみましょう。



◆ご自身の好み


好きな色: 好きな色を基調に選ぶのは、最もシンプルな方法です。


イメージ: おしゃれ、落ち着き、華やかなど、どのようなイメージの家を作りたいか明確にしましょう。


季節感: 四季折々の変化を楽しめるような色を選ぶのもおすすめです。



◆家のイメージ


ナチュラルな雰囲気: ベージュの外壁にブラウンの屋根、白い窓枠


モダンな雰囲気: グレーの外壁に黒の窓枠、シルバーの玄関ドア


和風な雰囲気: 茶色やベージュの外壁に、濃い茶色の屋根


華やかな雰囲気: パステルカラーの外壁に、白い窓枠



◆周囲の環境


周辺の家: 周りの家との調和を考え、あまりにも浮かないようにしましょう。


自然: 緑が多い場所なら緑と調和する色、都会なら建物の色と調和する色など、周囲の環境に合わせて選びましょう。



◆屋根や窓の色とのバランス


屋根や窓の色との組み合わせも重要です。

全体的なバランスを考え、調和のとれた配色を目指しましょう。



◆日当たり


南向きなど日当たりの良い家は、明るい色を選ぶとさらに明るくなります。


北向きなど日当たりの悪い家は、暖色系の色を選ぶと温かみのある印象になります。



◆汚れの目立ちやすさ


白や黒は汚れが目立ちやすいので、注意が必要です。

また、ベージュやグレーなどの中間色は、汚れが目立ちにくいです。



◆色選びのヒントとなる行動


色見本: 色見本を取り寄せ、実際に外壁に当ててみましょう。


周辺の建物: 近くの建物を見て、参考にしましょう。


インテリア: 外壁の色とインテリアの色を合わせるのもおすすめです。


シミュレーション: 外壁塗装シミュレーションツールを利用すると、イメージが掴みやすくなります。



3.外壁塗装のメリット・デメリット詳細解説


「ツヤあり」「ツヤ消し」塗料の効果とメリット・デメリットを解説していきます!

メリットとデメリットをしっかりと理解し、ご自宅の状況に合わせて判断しましょう。



3-1.艶あり塗料の効果とデメリット


◆外壁塗装の効果・メリット



1. 建物の寿命を延ばす


防水効果: 外壁塗装は、建物の外壁を防水層で覆うことで、雨水の浸入を防ぎ、建物内部の腐食やカビの発生を抑えます。


保護効果: 紫外線や大気汚染から外壁を保護し、ひび割れや剥離などの劣化を遅らせます。


断熱効果: 一部の塗料には断熱効果があり、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を実現できます。



2. 美観の向上


外観の刷新: 外壁塗装は、建物の外観をリフレッシュさせる効果があります。


資産価値の向上: 新築同様の美しい外観は、建物の資産価値を向上させます。



3. その他のメリット


防汚効果: 防汚性の高い塗料を使用することで、汚れが付きにくくなり、美観を長く保てます。


防カビ・防藻効果: カビや藻の発生を防ぎ、衛生的な環境を保てます。


遮熱効果: 一部の塗料には遮熱効果があり、夏場の室温上昇を抑えます。



H3.3-2.艶なし塗料の効果とデメリット


◆外壁塗装のデメリット



1. 工事期間


生活への影響: 工事期間中は、足場を組んだり、騒音が出たりするため、生活に不便を感じる場合があります。


近隣への配慮: 近隣住民への配慮も必要になります。



2. コスト


高額な費用: 外壁塗装は、高額な工事となる場合があります。


追加費用: 工事中に追加工事が必要になる場合があり、費用が余計にかかる可能性があります。



3. その他のデメリット


イメージと異なる仕上がり: 色や質感などがイメージと異なる場合もあります。


施工業者の選定: 不良な業者に依頼してしまうと、仕上がりが悪かったり、トラブルに発展する可能性があります。



◆外壁塗装を行うべきタイミング


①外壁にひび割れやコケが生えている

②塗膜が剥がれている

③チョーキング現象が起きている

④築10年以上経過している


上記のような状態が見られる場合は、外壁塗装を検討するタイミングです。



4.実際の外壁塗装事例紹介




外壁塗装は、建物の印象を大きく変えるだけでなく、建物を保護する重要な役割も担っています。

ここでは、「ツヤあり」「ツヤ消し」外壁塗装の事例を写真と共にご紹介します。



4-1.艶あり外壁塗装の成功事例


光沢が際立つ美しい外観の艶あり外壁塗装は、その美しい光沢感が特徴で、建物を高級感あふれる印象に仕上げます。

耐久性にも優れているため、長期的に美しい外観を保ちたい方におすすめです。ここでは、艶あり外壁塗装の成功事例をいくつかご紹介します。



1. モダンなデザインとの融合


艶ありの白は、シンプルながらも洗練された印象を与えます。特に、窓枠や玄関ドアにアクセントカラーを取り入れることで、よりモダンなデザインに仕上がります。



2. 和風建築との調和


艶ありの黒は、和風建築の重厚感を際立たせます。特に、格子窓や軒天との組み合わせが美しく、伝統的な美しさを現代的に表現できます。



3. タイル調の高級感


艶ありのタイル調の塗料は、本物のタイルのような高級感を演出します。玄関周りやアクセントウォールに用いることで、特別感を演出できます。



4. アクセントカラーで個性を出す


艶ありの白をベースに、玄関ドアを鮮やかな赤にすることで、個性的な外観を作ることができます。アクセントカラーを変えることで、全く異なる印象になります。



5. 周辺環境との調和


艶ありのグレーは、どんな環境にも合わせやすい万能な色です。周囲の建物との調和をとりながら、洗練された外観を実現できます。



4-2.艶なし外壁塗装の成功事例


艶なし外壁塗装は、光を反射せず、自然な落ち着いた印象を与えるのが特徴です。

近年、その自然な質感と洗練された雰囲気が人気を集めています。ここでは、艶なし外壁塗装の成功事例をいくつかご紹介します。



1. モダンなデザインとの調和


艶なしの黒は、モダンなデザインとの相性が抜群です。シンプルでありながら存在感のある外観を作り出し、洗練された印象を与えます。

特に、窓枠や玄関ドアにアクセントカラーを取り入れることで、よりスタイリッシュなデザインに仕上がります。



2. 和風建築との融合


艶なしの白は、和風建築の素朴な美しさを引き立てます。

特に、土壁のような質感の塗料を使用することで、より伝統的な雰囲気を演出できます。



3. 自然素材のような温もり


艶なしのベージュは、自然素材のような温もりを感じさせます。

木目調の塗料と組み合わせることで、より自然な雰囲気を演出できます。



4. 塗り壁風の仕上がり


艶なしの塗り壁風の塗料は、独特の風合いと奥行きを生み出します。

モルタル外壁やサイディングボードにも使用でき、個性的な外観を作ることができます。



5. 周辺環境との調和


艶なしのグリーンは、自然豊かな環境との調和が美しいです。

周囲の緑と一体となり、落ち着いた雰囲気を作り出します。



5.まとめ:外壁塗装で艶ありor艶消し、どちらがおすすめ?


外観の艶選びのポイントとして、外観の見た目や耐久性、メンテナンス性などの詳細を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

洗練された印象を求めるなら「艶あり」、落ち着いた上品な雰囲気を求めるなら「艶消し」というように、見た目だけでも迷ってしまいますよね。

どちらを選ぶかは、建物の用途や求める外観、メンテナンスの手間などによっても変わります。

ご自身の好みや建物の状況に合わせて、最適な艶を選びましょう!