外壁塗装はまだするな?!タイミングと選び方のコツ  


1.「外壁塗装はまだするな」の背後にある事情


埼玉県川口市を中心に外壁塗装・内装リフォームを手掛ける「株式会社FACT」が、実際の施工事例やお客様からのご要望をもとに、タイミングと選び方のコツをご紹介します。


外壁塗装に関して「まだするな」と言われることには、いくつかの理由があります。

それは、季節的な要因や予算の確保、業者選びや建物の状態でも大きく変わってきます。

外壁塗装に適切な季節を選ぶことで、乾燥にかかる時間を短縮したり、剝がれやすくなることを防ぐ効果もあります。

また、外壁の修繕が必要な場合には、先にその修繕を行う方が良いでしょう。

外壁に深刻な問題(ひび割れ、漏水など)がある場合、塗装だけでは解決できないことがあります。

そのような場合は、塗装の前に、より根本的な原因の究明と対策が必要になります。

塗装前にしっかりと建物の状態をチェックし、必要な修繕を行ってから塗装をすることで、建物を長持ちさせることができます。

これらを総合的に考えて、最適なタイミングで外壁塗装を行うことが大切です。



1-1.外壁塗装の本当の目的とは?


外壁塗装の目的は、建物の見た目を美しくするだけではありません。

建物の寿命を長持ちさせ、快適な生活を送るために、建物を保護することでもあるのです。

それは、防汚効果・断熱効果・防水効果など、重要な役割を果たすほかに、定期的に外壁塗装を行うことで、大規模な修繕が必要になる前に外壁を保護し、長期的なメンテナンスコストを削減する目的もあります。

また、外観が新しく変わることで、新鮮な気持ちになるとともに、新築同様の美しい外観は建物の資産価値を向上させます。



1-2.過去の成功・失敗事例から学ぶ


外壁塗装の成功・失敗事例から学べるポイントをみてみましょう!



◆成功事例


1. プロフェッショナルな施工業者の選定


ケース: Aさんは、口コミや評判の良い業者を選び、事前に複数の見積もりを取って比較しました。


結果: 高品質な塗料を使用し、細部まで丁寧に仕上げてもらえたため、耐久性が高く、見た目も美しい仕上がりになりました。


学び: 業者選びは慎重に行い、信頼できるプロフェッショナルに依頼することが重要です。



2. 適切な季節と天候での塗装


ケース: Bさんは、梅雨を避け、乾燥した春や秋に塗装を行いました。


結果: 塗料がしっかりと乾燥し、長持ちする仕上がりになりました。


学び: 塗装は天候条件を考慮して行うべきで、特に湿度の低い時期を選ぶことが大切です。



◆失敗事例


1. 低価格な塗料の使用


ケース: Cさんは、コストを抑えるために安価な塗料を選びました。


結果: 塗装後数年で塗料が剥がれ始め、再塗装が必要になりました。


学び: 質の高い塗料を選ぶことで、長期的なメンテナンスコストを削減できるため、初期投資を惜しまないことが重要です。



2. 準備不足


ケース: Dさんは、外壁の洗浄や下地処理を十分に行わずに塗装を始めました。


結果: 塗料が外壁にうまく密着せず、剥がれやすくなりました。


学び: 事前の準備作業(洗浄、下地処理など)をしっかり行うことで、塗装の仕上がりと耐久性が向上します。



これらの事例から学ぶことで、外壁塗装の成功率を高めましょう。



2.外壁塗装タイミングに重要な要素




外壁塗装を行うタイミングを決める際には、いくつかの重要なポイントを考慮することが大切です。

これにより、塗装の効果を最大限に引き出し、建物を長期間にわたって守ることができます。


まずは築年数です。一般的に、新築から10年~15年が最初の塗装の目安とされています。しかし、建物の構造や使用されている塗料の種類によって、耐久年数は異なります。

そして外壁の劣化状況もチェックしましょう。

ひび割れ、剥がれ、コケやカビの発生、チョーキング現象(表面をこすると白い粉が出る)など、目に見える劣化が確認できる場合は、早めの相談が必要です。

また、 気候条件や季節も重要です。厳しい寒さや暑さ、多雨など、地域の気候条件によって、外壁の劣化スピードは異なります。

現在使用されている塗料の種類や建物の構造、前回の塗装からの経過年数や海が近い、工場地帯などの周辺環境によっても、劣化スピードや耐久年数が異なります。


早すぎる塗装は無駄な出費につながりますが、遅すぎる塗装は、建物の寿命を縮める可能性があります。

定期的な点検を行い、外壁の状態を把握しておくことが大切です。



2-1.耐用年数と劣化症状の見極め方


一般的に、外壁塗装の耐用年数は塗料の種類や施工方法によって異なります。以下は塗料ごとのおおよその耐用年数です。



◆外壁塗装の耐用年数


アクリル塗料: 約5〜7年


ウレタン塗料: 約7〜10年


シリコン塗料: 約10〜15年


フッ素塗料: 約15〜20年


無機塗料: 約20年〜


これらの数値はあくまで目安であり、環境条件や施工の質によって変動することがあります。



◆外壁の劣化症状


色褪せ:

紫外線や雨風によって塗装の色が薄くなります。色褪せは塗料の劣化が進んでいるサインです。


剥がれ・ひび割れ:

塗料が剥がれたり、ひび割れが見られる場合、外壁材そのものに影響が出る前に修繕が必要です。


チョーキング:

外壁に白い粉状の物質が付着する現象です。これは塗料の劣化が進んでいる証拠で、防水機能が低下している可能性があります。


カビ・苔の発生:

外壁にカビや苔が生えると、見た目が悪くなるだけでなく、建物内部に湿気が入り込むリスクがあります。


シーリングの劣化:

外壁の接合部に使用されるシーリング材が硬化して割れる場合、防水性が失われるため、再施工が必要です。


これらの劣化症状が見られた場合は、塗装業者に相談して外壁塗装のタイミングを相談してみましょう。



2-2.季節や気温が与える影響


外壁塗装において、季節と気温はとても重要です。春と秋は、乾燥しやすく理想的な気温のため最適です。

夏は高湿度と高温で、塗料が均一に乾きにくく、冬は低温で乾燥時間が長くなり、凍結のリスクがあります。

また、湿度が高いと塗料が乾燥しにくく、低すぎるとひび割れを起こしやすくなるリスクがあります。

最適な季節と気温を選ぶことで、塗装の品質が向上します。



2-3.適切な塗料の選び方


適切な塗料を選ぶ際には、予算や耐用年数といったさまざまな考慮すべきポイントがあります。



耐用年数:

アクリル塗料(5-7年)、ウレタン塗料(7-10年)、シリコン塗料(10-15年)、フッ素塗料(15-20年)、無機塗料(20年以上)と、塗料ごとの耐用年数を確認しましょう。


性能:

防水性、耐候性、耐汚染性、断熱性など、塗料の特性を考慮して選びます。例えば、海沿いでは防塩害性の高いものが必要です。


予算:

高品質な塗料は初期費用が高いですが、長期的にはメンテナンスコストを削減できます。予算に応じてバランスを考えましょう。


仕上がりの見た目:

色や光沢、テクスチャなど、仕上がりの美観も重要です。


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3.外壁塗装業者の選び方とポイント




外壁塗装を行う際には、信頼できる業者を選ぶことで、建物の耐久性が向上し、より良い結果が得られます。



信頼性の確認:

業者の評判や口コミをチェックし、信頼できるかどうかを確認します。過去の施工実績やお客様の評価を参考にすると良いです。


見積もりの比較:

複数の業者から見積もりを取り、価格だけでなく、使用する塗料や施工内容の違いを比較します。安すぎる見積もりは注意が必要です。


使用する塗料の品質:

業者が使用する塗料の種類と品質を確認します。高品質な塗料を使用する業者は、仕上がりや耐久性にも優れています。


施工方法の確認:

業者に施工方法や手順を詳しく説明してもらい、納得できる内容か確認します。外壁の洗浄や下地処理など、基礎的な作業がしっかり行われるかが重要です。


保証内容:

施工後の保証内容を確認します。しっかりした保証がある業者は、自信を持って仕事をしている証拠です。


コミュニケーション:

質問や要望に対して親切かつ丁寧に対応してくれる業者を選びましょう。


業者との相性や、これらのポイントを考慮して選ぶことで、信頼できる外壁塗装業者を見つけることができます。



3-1.業者の信頼性をチェックする方法


外壁塗装業者の信頼性をチェックする際は、以下の点に注意しましょう。


実績と経験:

過去の施工事例や、会社設立からの年数を参考に、経験豊富な業者を選びましょう。


資格と許可:

塗装工事の許可や、関連資格を持っているか確認しましょう。


保証内容:

施工内容や塗料の保証期間が明確に記載されているか確認しましょう。


口コミと評判:

インターネットや知人からの口コミを参考に、評判の良い業者を選びましょう。


訪問時の印象:

担当者の対応や説明が丁寧で分かりやすいかを評価しましょう。


これらの情報を総合的に判断し、信頼できる業者を選びましょう。



3-2.見積もりや費用相談のポイント


外壁塗装の見積もりは、金額だけでなく、内容をしっかり確認することが大切です。


◆見積もりを比較する際のポイント


塗料の種類:

シリコン塗料、フッ素塗料など、塗料の種類によって価格が大きく異なります。


塗りの回数:

下塗り、中塗り、上塗りの回数によって価格が変わります。一般的には3回塗りが一般的です。


工事内容:

外壁だけでなく、破風板や軒天なども塗装する場合は、追加料金がかかることがあります。


足場費用:

足場を組む費用も忘れずに確認しましょう。


保証期間:

塗料や工事の保証期間を確認しましょう。


処分費用:

古い塗料の処分費用などが含まれているか確認しましょう。



◆費用相談の際のポイント


複数の業者に見積もりを取る:

複数の業者に見積もりを取って比較することで、相場感がつかめます。


疑問点は必ず質問する:

見積もりに不明な点があれば、必ず質問して納得いくまで説明してもらいましょう。


契約書の内容をしっかり確認する:

契約書の内容をしっかりと確認し、特に保証内容や支払い条件などを細かく確認しましょう。



4.放置することによるリスクと対処法






外壁塗装を放置すると、建物に深刻なリスクが生じます。まず、塗料の劣化が進行し、外壁がひび割れたり剥がれたりすることで、建物の防水性が低下します。これにより、雨水が内部に浸入しやすくなり、カビや腐食が発生するリスクが高まります。

また、塗装が剥がれた部分から外壁材が直接風雨にさらされると、外壁そのものが劣化しやすくなり、結果的に修繕コストが増大します。

さらに、美観が損なわれることで、建物の資産価値も低下してしまいます。


対処法としては、まず定期的な点検を行い、外壁の状態をチェックすることが重要です。ひび割れや剥がれを早期に発見し、速やかに修繕や再塗装を行うことで、劣化を防ぐことができます。専門家のアドバイスを受け、高品質な塗料を使用することで、耐久性を高めることも効果的です。

また、施工業者選びに慎重になることで、長期的に信頼できるメンテナンスを確保できます。

これらの対策を講じることで、外壁塗装を放置することによるリスクを最小限に抑えることができます。



4-1.雨漏りやひび割れなどの劣化症状


外壁は、長年の風雨や紫外線にさらされることで、様々な劣化が生じます。

雨漏りは、外壁の防水層が劣化し、雨水が浸入してくる現象です。室内の天井や壁に水染みが現れたら注意が必要です。

そして、ひび割れは外壁の乾燥収縮や地震、経年劣化などが原因で発生します。雨水の侵入経路となり、建物内部の腐食やカビの原因となる可能性があります。

これらの原因は、長年の風雨や紫外線による塗膜の劣化、地震や建物の振動によるひび割れ、施工不良や周辺環境によっても影響を受けます。

これらの劣化症状を放置することで、雨漏りが起こり建材の腐食やカビ、シロアリ被害の原因となります。

さらに断熱性能の低下、建物構造の損傷などを引き起こし、生活環境が悪くなることや、地震等に弱くなる可能性があります。

これらの症状が見られた場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。



4-2.適切な補修やリフォームの方法


外壁の劣化症状は、その状態や原因によって適切な対処法が異なります。


ひび割れ:

ひび割れの幅や深さによって、シーリング材による補修や、部分的な再塗装が必要になります。構造的な問題が原因の場合は、専門業者による調査と補強が必要となる場合もあります。


剥がれ:

剥がれた部分を削り取り、下地を補修した後、新しい塗料で塗装します。


コケやカビ:

高圧洗浄機で汚れを落とし、防カビ剤を塗布します。


チョーキング:

旧塗膜を完全に除去し、新しい塗料で塗装します。


膨れや浮き:

膨れた部分を切り取り、下地を乾燥させた後、新しい塗料で塗装します。


リフォームとしては、外壁全体を塗装しなおすことが一般的です。

この際、断熱材の追加や外壁材の張り替えなど、より大規模なリフォームを行うことも可能です。


重要なのは、症状の原因を正確に把握し、適切な処置を行うことです。

自宅でDIYで補修することも可能ですが、専門業者に依頼することで、より確実な施工が期待できます。



5.外壁塗装のメンテナンスと定期点検の重要性





外壁塗装は、建物を長持ちさせ、美観を保つために非常に重要なメンテナンスです。

しかし、一度塗装すれば終わりではなく、定期的な点検と適切なメンテナンスが必要です。

まず、定期点検を行うことで、ひび割れや塗料の剥がれ、チョーキング現象などの初期劣化を早期に発見し、迅速な修繕が可能になります。

これにより、雨水の浸入を防ぎ、防水機能を維持できます。また、定期的に外壁を洗浄することで、汚れやカビ、苔の付着を防ぎ、美観を保つことができます。さらに、メンテナンスを行うことで、外壁材そのものの劣化を防ぎ、長期的な修繕コストの削減にも繋がります。定期点検と適切なメンテナンスを心がけることで、建物の価値を保つことができます。

定期点検の頻度は一般的には、1年に1回程度の点検が推奨されています。特に、新築から10年、前回の塗装から5年を目安に点検を行うと良いでしょう。



5-1.定期的な外壁状況の確認方法


定期的な外壁状況の確認方法として、まずは目視による確認をしましょう。ひび割れ、剥がれ、コケ・カビの発生、チョーキング現象(表面をこすると白い粉が出る)などを、特に目立つ部分や日当たりが良い部分、雨水が当たりやすい部分を重点的に確認しましょう。

そして、触って確認です。壁面を触って、凸凹や剥がれを感じるか、チョーキング現象がないか確認しましょう。

さらに、叩いて確認しましょう。 壁面を軽く叩いて、空洞になっている部分がないか確認しましょう。空洞があると、雨水が侵入している可能性があります

また、高所での作業は危険ですので、高所での確認作業は、専門業者に依頼しましょう。

不安な箇所がある場合には、専門業者に点検を依頼し、アドバイスを受けましょう。

定期的な点検により、外壁の小さな変化にも気づくことができ、大きなトラブルを防ぐことができます。



5-2.外壁塗装後の長持ちさせるコツ


外壁塗装を長持ちさせるために、定期的な点検を行うことが基本となってきますが、まずは外壁を定期的に清掃し、汚れやカビ、苔を取り除くことで、美観を保つと同時に塗装の劣化を防ぐことができます。また、外壁に周囲の木々の枝や葉が外壁に触れないようにすることも重要です。植物の汚れが外壁に付着がしたり、木の枝で外壁に傷がついてしまう恐れがあるためです。さらに、枯れ葉や木材を建物回りに放置することで、シロアリやカビなどを発生させることもあるため、しっかり取り除いておきましょう。

これらの対策を実践することで、外壁塗装を長持ちさせ、建物の美観と価値を保つことができます。


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6.まとめ:外壁塗装はタイミングと知識が大切


「外壁塗装はまだするな」と言われる背景には様々な要因が潜んでいます。

建物の外観を美しく保ち、雨風から守る大切な役割を担う外壁塗装。

しかし、ただ単に「そろそろ塗替え時かな」と安易に決めるのではなく、適切なタイミングと知識を身につけて行うことがたいせつです。

外壁は、日々の風雨や紫外線にさらされ、経年劣化が避けられません。

ひび割れ、剥がれ、コケの発生など、様々な劣化症状が現れ、放置すると雨漏りや建物の構造の損傷に繋がる可能性があります。外壁塗装は、こうした劣化を食い止め、建物の寿命を延ばすための重要なメンテナンスなのです。

そして外壁塗装には、様々な種類の塗料や工法があります。それぞれの塗料には、耐久性や価格、特徴が異なり、ただコストが安いからといって、安易に塗料を決めてしまうと、あとあと後悔してしまうこともあるかもしれません。

大切なのは、安易に判断せず、専門家の意見を参考に、ご自身の判断で決めることです。

信頼できる業者を選び、しっかりと相談することで、適切な時期に最適な塗装を行うことができるはずですよ。